グリーンリンク通信規格適用の省エネルギー制御ソリューション:Grid・Green
GridGreen概要
まもなく世界はスマートグリッド時代を迎えようとしています。再生可能エネルギー/従来型エネルギー/分散型コジェネ/電池インフラがITC技術により密結合され、有機的に運用されることにより、エネルギーの配給の形態が大きく変わってゆきます。
インフラストラクチャーの部分は大きく変わろうとしていますが、配電盤から施設内のスマート化については、コストエフェクティブなソリューションが未だ見つかっていない状況です。
かかる状況に鑑み、弊社は施設内すべての負荷を隅々まで制御し、設備を使用する人の快適性を十分確保しつつ最大限の省エネルギーをはかる、巨大なスマートグリッドに対しいわばピコグリッドともいえるソリューション「GridGreen」を開発致しました。
本ソリューションでは、照明・空調機・冷蔵機を、弊社が長年培ってきた通信・制御・計測技術を以て統合制御します。


GridGreen Q&A
全部の照明を制御するとありますが、どうやって照度を変えるのでしょうか。
電力線通信を用いて、1系統で最大100安定器、システム全体で3000以上の安定器を制御します。
照明の制御のために、専用の配線が要るのでしょうか?
通信のための専用の配線(屋根裏工事)は不要です。電灯へすでに接続されている電源線(電力線)を使用して通信をします。
照明への施工のイメージは?
現状がLF型の蛍光灯だとします。まず、蛍光灯の筐体ふたを開けて、既存の銅鉄型安定器を取り外し、調光型のインバータ安定器(HF型)に取り替えます。空いているスペースにGridGreen子機を設置し、調光端子への簡単な配線をするだけです。
電力線通信の通信信頼性に問題は無いのでしょうか。
伝送が安定した電力線通信を使用しています。さらに、照明に接続された電力線通信装置は互いに密なネットワークを構成して、相互補完を行いつつ動作しますから、確実な伝送ができます。
電力線通信では電力線路の状態が不安定だと聞きましたが、通信が切れるようなことはないのですか。
動的な電力線の状態変化に即応できる、新開発のネットワーク機能を搭載しています。局所的なものなら1分以内、強力な電波妨害が発生した場合でも、数分以内で完全にネットワークは再構成されます。また再構成中でも、妨害を受けていない制御装置は通常通り動作を継続します。
万が一切れてしまった場合、また再構成中には真っ暗になるのですか?
そのようなことはありませんのでご安心ください。ネットワークに致命的な問題が発生した場合でも、照明子機側でそれを検出して全灯もしくは正常であった時点での調光状態を継続するようになっています。
駐車場など、屋外の照明の制御もできる?
はい、できます。高速型の電力線通信と違い、屋外との通信が可能です。また、通信距離も中継なしで数百メートル、自動中継機能を使えば数キロメートル先まで通信できます。
LED照明への対応は?
蛍光灯と全く同じように可能です。また、GridGreenチップを内蔵したLED照明装置も企画・開発中です。
空調機器はどのようにして制御するのでしょうか。
最近の室外機にはほぼ装備されている、デマンド入力端子を制御します。室外機が離れた場所にある場合には、GridGreen電力線通信や、弊社として実績ある接点出力、RS-422なども使用できます。
調光は一灯一灯可能なのですか。
安定器単位で可能です。よくある蛍光灯器具では、一つの安定器で2本の蛍光灯を点灯しています。
照明を制御した場合、どの程度のエネルギー削減ができるのでしょうか。
条件により異なりますが、弊社実証実験では、図面設計等を行うオフィスに必要な照度※を維持したまま通常30%以上、最大約50%の消費電力量の削減が可能なことを確認しています。
※JIS照度規格に基づく
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